秋田県・秋田市中体連


秋田県中学校体育連盟
会長 藤澤 秀男

未曾有の大震災の後で
秋田県中学校体育連盟会長 藤 澤 秀 男

はじめに
3月11日の東日本大震災により、同じ東北の仲間である他県の中学生や教師が犠牲になりました。深く哀悼の意を表します。
 大震災後のたび重なる余震や停電、節電活動などにより部活動や大会を実施する上で多くの不安材料があった。こんな中で例年通り各種大会を実施することにより生徒が人間的な成長を図るとともに、感動を得ることができるためにどうすればよいのかが、年度当初の大きな課題となった。
 その課題を克服するための手立てと指導者の意識改革を図るための手立てが本年度の主な大きな取り組であった。
震災を克服しての大会実施
  1. 危機管理マニュアルの作成
     余震や停電が続く中で春季大会を控え、突発的な災害から生徒を安全に守るために危機管理マニュアルを作成した。事務局で原案を作成し、学校代表理事・専門委員長合同会議の場で3時間を越す白熱した議論がなされたのが、つい昨日のように思える。
  2. 緊急時通信システム
     震災時、通信が遮断される中で一番有効であったメールシステムを活用し、いかなる場合も連絡が取れるようなメール配信システムを整備した。
     長時間駆動のバッテリーを装備したノートパソコンと関係者全員のアドレスを直接打ち込んだアドレス帳を備えたシステムです。これにより瞬時に連絡が取れることになった。
  3. 東北大会の代替開催
     被災した宮城、福島県での東北大会実施が困難であり、本県が音頭をとって被災地の種目の代替開催を行った。

 その結果、当初本県では剣道、体操競技・新体操の2種目の開催予定であったが、代替開催種目としてバスケットボール、ハンドボール、陸上競技の3競技を加え計5競技を開催することになった。
 秋田市での開催は体操競技・新体操の一種目でした。秋田市教育委員会、秋田県体操協会から多大なご支援とご協力をいただくとともに、少ない専門部員ながらそれぞれが献身的に努力してくれたこと、そして秋田市の中学生・高校生・保護者が一体となって支援してくれたことによって、成功裏に大会を終えることができた。
指導者の意識改革
中体連の指導者の意識の向上を図るため、講師の選定が最大の悩みとなったが、誰もが聞き入ることのできる旬な人。そんな中でアジア大会陸上女子で100・200m優勝、さらに世界選手権で初めて準決勝に進出した福島千里選手を育てた中村宏之氏を第一候補に決定し粘り強く交渉を重ね無事、講演会でお話をいただくことがでた。
 中村先生の今までの指導者とはまったく違った発想に参加した100名を超える中体連の指導者も深く感銘を受けた。
次年度に向けて
学習指導要領総則に運動部活動が位置づけられ一段と学校教育の一環としての部活動として人間形成の側面が期待されている。中学生が部活動に打ち込めることに感謝するとともに、多くの方々との絆を大切にしながら、多くの事を学んでほしいと願う。
      
これまでご支援くださった多くの関係者の方々にお礼を申し上げますとともに、今後ともよろしくお願い申し上げます。